2018年01月28日
女性の部位別罹患数トップの乳がんについて、乳腺内分泌外科医の高橋絵梨子先生に伺った。
乳がんは30代から増加し、40代後半から50代に罹患のピークとなるが、どの年齢でも罹患の可能性がある。厚生労働省は40歳以上の女性に、2年に1度のマンモグラフィ検診を推奨している。
乳がん検診は、問診と、乳房専用のX線装置で乳房を薄く伸ばし撮影するマンモグラフィ検診を行う。40歳代は縦・横の2方向から、50歳以上は横からの1方向のみ撮影する。
乳がんは自分で見つける事ができるがんでもある。普段から乳房の状態を把握する事で、小さな変化でも気づきやすくなる。セルフチェックは、鏡の前で乳房の変形や左右差がないかの、渦を描くように指を動かし乳房にしこりがないか、乳頭からの異常分泌がないかを確認する。月に1度チェックを行うようにしよう。
2年に1度の検診に加え、月に1度の自己検診をする事で、より早期の段階でがんを見つけられる可能性が高まる。増加傾向の乳がんは検診受診とセルフチェックで早期発見・早期治療に繋げたい。