Vol. 382回 知りたい!乳がん検診

2018年01月21日

女性に最も多い乳がんについて、乳腺内分泌外科医の高橋絵梨子先生に伺った。
乳房は、乳腺とそれを支える乳房組織から成り立ち、乳腺は母乳を作る小葉と、母乳を運ぶ乳管からできている。乳がんは乳房に発生する悪性腫瘍で、主に乳管に発生する。閉経後の肥満、出産・授乳が未経験、初産年齢が高い、長期間の女性ホルモン補充療法、乳がんの家族歴、アルコール摂取・喫煙などが乳がんのリスク要因である。
乳がんの年間罹患者数は、全国で約9万人、秋田では約700人となっていて、これは女性の11人に1人が乳がんに罹患するという事になる。罹患率は増加傾向で、この20年で約2倍に増えている。
乳がんは早期発見できれば、10人に9人は治る病気だ。乳房のしこりそのもので命を落とす事より、腫瘍が他の臓器に転移する事で命が脅かされる。転移してしまうと根治を目指すのが困難となるため、早期発見・早期治療が重要となる。