Vol. 377回 肺がんに立ち向かうために

2017年12月03日

部位別がん死亡数トップの肺がんの現状について、呼吸器外科医の今井一博先生に伺った。
秋田県の肺がんの罹患者数は961人、部位別の死亡率は74.4%、死亡者数は753人となっている。検診の受診者数は、毎年約8万5000人で、受診率は22%と全国平均の17.7%を上回っている。
肺がん予防のために重要なのは禁煙で、喫煙者全員が禁煙した場合、男性は60%、女性は20%肺がん患者を減らす事ができると言われている。タバコの影響がなくなるには禁煙後20年必要で、禁煙後も検診を受診する事が重要だ。
検診で見つかる肺がんの約半分が早期がんである。肺がんは70歳以上が好発年齢のため退職後が重要な時期である。タバコを吸う人も吸わない人も、定期的に検診を受診しよう。