Vol. 376回 肺がんの治療法

2017年11月26日

部位別がん死亡数トップの肺がんについて、呼吸器外科医の今井一博先生に伺った。
肺がんの治療法は、手術、ほうしゃせん、抗がん剤の3つがある。非小細胞がんで進行度が低くリンパ節への転移がない場合、手術療法が用いられる。呼吸機能が低下する手術療法は体への負担が大きいが、根治を目指す事ができる唯一の方法だ。
肺がんの予防で重要な事は「禁煙」だ。喫煙者全員が禁煙した場合、男性で60%、女性で20%の肺がん患者を減らす事ができると言われる。
検診で肺がんがみつかった人の約半分が早期がんで、根治を目指せる手術療法を受ける事が可能だ。2cm以下のがんでリンパ節への転移がない早期の段階で見つける事ができれば、負担の少ない縮小手術が可能だ。根治を目指すためにも、検診受診で早期発見する事が重要だ。