Vol. 375回 肺がん検診について

2017年11月19日

喫煙によりリスクが高まる肺がんについて、呼吸器外科医の今井一博先生に伺った。
肺がんの罹患者数は、男性で約9万人、女性で約4万人だ。部位別の罹患者数としては第3位だが、死亡率でみると第1位となっている。症状としては、せきや痰、血痰、呼吸困難、体重の現象、身体がだるい、といったものがみられる。しかし、手術が可能な早期の肺がんはほぼ症状がない。
肺がん検診は、レントゲン(胸部X線検査)で行う。50歳以上の方は毎年、さらに喫煙者は痰を採取し細胞を検査する喀痰細胞診も行う事がある。好発年齢は70歳以上のため、退職後も定期的に検診を受診する事が重要だ。
早期がんは症状がなく、その約半分が検診で発見されている。50歳を過ぎたら年に1度検診を受診しよう。