2017年10月22日
食生活の欧米化などにより増加傾向にある大腸がんについて、秋田県医師会の辻剛俊先生に伺った。
大腸がんは早期の段階では自覚症状がほとんどない。進行すると症状が出てくるが、発生箇所によって異なる。S状結腸や直腸の場合は、腹部の張り・腹痛・血便・便秘・便が細くなるなどの症状が出る。上行結腸・横行結腸の場合は、貧血・食欲不振・体重減少などの症状が出る。
大腸に罹患すると、病変部分から視認できない程の出血がある。その微量な血液を便中から検出する便潜血検査を大腸がん検診では行う。容器に2日間便を採取し、便に血が混ざっていないかを調べる方法だ。1回の検出率は約90%だが、2日分では約95%まで検出率が上がる。この検査はがんだけでなく、ポリープも発見可能だ。がんになる前に処置できるため、年に1度検診を受診しよう。