2017年09月24日
罹患数第2位の胃がんと深い関わりのあるピロリ菌について、秋田県医師会の倉光智之先生に伺った。
ピロリ菌が胃がんの原因であるとわかってから、予防のため除去を行う人が増えてきている。除菌方法は、胃酸を抑える薬と2種類の抗生物質を1週間内服するもので、1度の治療で患者の約90%が除去に成功している。しかし、除菌治療で体調がよくなったとしても、胃がん発症のリスクが0になるわけではない。ピロリ菌の除去後も検診を受診する事が大切だ。
胃がんの検診は、胃の形を写し異常の有無を検査するX線検査と、胃の内部を直接見て病変の有無を検査する内視鏡検査の2種類がある。検診で発見された場合、70%が早期がんとなっている。早期で発見できれば、ほぼ治癒が可能のため、定期的な健診受診が大切だ。