Vol. 360回 前立腺がんの治療法

2017年08月06日

前立腺がんの治療法について、秋田県医師会の成田伸太郎先生に伺った。
治療法はいくつかあり、早期がんの場合には手術や放射線療法、進行がんの場合は、男性ホルモンを遮断する内分泌療法や、抗がん剤による化学療法が用いられる。治療法が多いのは大きなメリットで、さまざまな状況に合わせ、最適な選択肢を選ぶ事ができる。
手術療法は、病変ごと前立腺を切除する方法だが、従来の開腹手術のほか、お腹に小さな穴を数ヵ所あけて行う腹腔鏡下前立腺摘除術も行われている。放射線療法は、身体の外から患部に放射線を照射するほか、前立腺の中に放射性物質を埋め込み時間をかけて照射する内照射療法も取り入れられている。内分泌療法や化学療法は、内服や注射による全身的な治療だ。
前立腺がんには多くの有効な治療法があるが、最適な治療を受けるためには早期発見が重要だ。