2017年07月30日
50歳代から急激に増加する前立腺がんについて、秋田県医師会の成田伸太郎先生に伺った。
前立腺がん検診では、採血によるPSA検査を行う。血液に含まれるPSAの量により、前立腺がんの可能性を判断するものだ。PSA(前立腺特異抗原)とは前立腺から分泌されるタンパク質で、前立腺がんに罹患すると血液中に流れ込みやすくなり、その値が高くなる。PSA値4.0以上から前立腺がんの可能性があり2次検診の受診が必要で、10.0以上では50%が前立腺がんである。
要精査となった場合、泌尿器科を受診し、再度採血によるPSA検査と、直腸診で前立腺の形や固さなどを検査し、前立腺がんの可能性をみていく。この2次検診で異常がみられた場合、前立腺から組織を採取する生検を行う。
前立腺がんの完治には早期発見が最も重要だ。症状が出る前の検診受診、特に50歳を過ぎたら定期的な受診が必要だ。