Vol. 357回 子宮頸がんに立ち向かうために

2017年07月16日

若い女性の間で増加傾向にある「子宮頸がん」の日本の現状について、秋田県医師会の工藤香里先生に伺った。
日本では、年間約3万人が子宮頸がんに罹患し、約3000人が亡くなっている。20~30歳代の女性では、ここ10年で罹患者数が4倍に増えている。検診受診率は約42%で、欧米諸国の検診受診率約80%に比べるとまだまだ低いのが現状だ。市町村が実施している住民健診では、対象となる人に無料クーポンや割引クーポンの配布が行われている。
HPVへの感染から子宮頸がんの発症までの期間は数年から十数年かかる。定期的に検診を受診する事で、早期発見・早期治療が可能となる。早期発見できれは、子宮を温存し、治療後の妊娠・出産も可能だ。自覚症状がなくても、検診を受診するようにしよう。