2017年07月02日
若い女性の間で増加傾向にある「子宮頸がん」について、秋田県医師会の工藤香里先生に伺った。
子宮頸がんの大きな特徴は、若い世代での発症が多いという事だ。20~30歳代における子宮頸がんの発症率は、全てのがんの中で第1位で、ここ10年で発症率が4倍に増えている。
子宮頸がんは初期の段階ではほとんど無症状だ。進行するにつれ、不正性器出血やおりものの増加といった症状がみられるが、これらは長く続かず受診の機会を逃す可能性もある。進行しないと症状が出にくいがんといえるため、検診の受診が重要だ。
子宮頸がん検診は、ブラシやヘラなどで子宮の細胞を採取し、警備教で細胞を検査する細胞診が行われる。自覚症状が出る前の段階で、HPVに感染した細胞やがん細胞を発見できるメリットがある。細胞診と同時に行う超音波検査では、子宮筋腫や卵巣腫瘍といった以上がないかを確認できる。自覚症状がなくても検診を受診することが大切だ。