2017年06月25日
若い女性の間で増加傾向にある「子宮頸がん」について、秋田県医師会の工藤香里先生に伺った。
子宮には、入口付近に発生する子宮頸がんと、奥に発生する子宮体がんの2種類がある。子宮頸がんは若い人に発生しやすく、子宮体がんは閉経後に発生しやすい傾向がある。
子宮頸がんの発生要因は、そのほとんどが、性交渉により感染するHPV(ヒトパピローマウイルス)だ。HPVは10-種類以上のウイルスが存在するといわれている。珍しいものではなく、6割以上の女性が一生に一度は感染するが、ほとんどは免疫力によって消滅する。
100種類のHPVウイルスのうち、約15種類がハイリスク型HPVだ。これに感染すると、0.1~0.3%の確率で子宮頸がんが発症する。子宮頸がんを発見するには、HPVへの感染を確認する必要があり、そのためには積極的な検診受診が必要だ。