Vol. 353回 肺がんに立ち向かうために

2017年06月18日

治癒が難しく死亡率の高い肺がんについて、呼吸器外科医の今井一博先生に伺った。
秋田県における肺がんの罹患者数は年間961人、死亡者数は700人を超え、注意が必要な病気である事に変わりはない。検診の受診者は約8万5000人、受診率は21%となっている。国の目標は50%のため、まだまだ満足のできる数字ではない。
肺がんを予防するには、禁煙が最も重要だ。喫煙者全員が禁煙した場合、男性で60%、女性で20%肺がんの患者を減らす事が可能といわれている。
肺がんは症状が出てから発見された場合、その半数が進行がんだ。一方、検診で見つかった約半分が早期がんで、根治を目指す手術が可能となっている。肺がんは高齢者に多く、60~70歳が好発年齢となっている。退職後も定期的な検診を受診しよう。