Vol. 352回 肺がんの治療法について

2017年06月11日

早期発見が重要な肺がんについて、呼吸器外科医の今井一博先生に伺った。
肺がんの治療法は、ステージⅠ~Ⅲ期の患者に行う事の多い「手術療法」、そして「放射線療法」「抗がん剤(化学)療法」の3つがある。化学療法は日々進化していて、摘出した腫瘍の遺伝子を検査し、治療効果が高い抗がん剤を選択する事が可能だ。治療法の進歩により、5年生存率は10%以上向上しているが、10年生存率は低く、根治が難しい点は変わらない。ステージⅠ期で早期発見できた場合は、手術により完治を目指す事が可能だ。ステージⅡ期以降で発見した場合は、手術を行った後に補助化学療法を行う。根治を目指すためにも、検診受診で早期発見する事が重要だ。