2017年06月04日
早期発見が重要な肺がんについて、呼吸器外科医の今井一博先生に伺った。
肺がんの罹患者数は、男性で約9万人、女性で約3万9000人となっていて、年間約13万人が罹患している。日本では、部位別罹患数で肺がんは第3位だが、部位別がん死亡者数は肺がんが第1位となっていて、注意が必要ながんである。
肺がんの主な症状としては、せき・痰・血痰・呼吸困難などが挙げられるが、早期のがんはほぼ無症状である。早期発見のためには、症状が出る前に検診を受診する事が重要だ。
肺がん検診は、レントゲン検査で病変を診断する「胸部X線検査」を行う。50歳以上の喫煙者には痰を採取し細胞を検査する喀痰細胞診も行われる。
症状が出てから発見されものは約半分がステージ4期の進行がんだが、検診で発見されるものは約半分が手術可能な早期がんである。早期発見のためには検診が重要である。