Vol. 350回 知りたい!肺がん検診

2017年05月28日

最も死亡数が多い肺がんについて、呼吸器外科医の今井一博先生に伺った。
肺がんとは肺にできる悪性腫瘍の事で、抗がん剤が効きやすいが増殖が速く転移もしやすい「小細胞肺がん」と、早期発見で手術が可能で、肺腺がん・扁平上皮がん・大細胞がんに分かれる「非小細胞肺がん」の2つに分かれる。
肺がんの原因で最も大きなものはタバコだ。最も影響があるのは喫煙者本人だが、周りにいる人にも影響を与える受動喫煙も大変危険だ。タバコによる肺がんリスクは、扁平上皮癌で約10倍、肺腺がんで約4倍となっている。喫煙の他、危険因子としては放射線や大気汚染、アスベストなどが挙げられる。タバコを吸わないからといって肺がんに罹らないわけではない。喫煙しない人も検診を受診する事が大切だ。