vol.35 治りにくい肺がん

2010年11月28日

胃がんに次ぐ高い死亡率の肺がん。その特徴について秋田県医師会の齋藤元先生にお話を伺いました。
(4回シリーズの1回目)
肺は口から吸い込んだ酸素を体内に取り込み、二酸化炭素を排出する呼吸にはなくてはならない大事な臓器です。右肺は上葉、中葉、下葉に分かれ、左肺は上葉、下葉に分かれています。
肺がんの原因は充分には解っていませんが、現在ではタバコが第一の原因と言われ、アスベストなどの環境因子も関係していると言われています。
非小細胞肺がんと、小細胞肺がんがあり、9割が非小細胞肺がんです。そのうち半分が腺がんで、3割が扁平上皮がんです。腺がんは肺の末梢に多く発生し、扁平上皮がんは気管に近い場所に発生しやすくなっています。
肺がんは治りにくい病気の一つですが、早期発見すれば治療の可能性も高くなるので、検診が重要だと言えます。