2017年05月07日
罹患者数が最も多いがん、大腸がんについて、秋田県医師会の飯塚政弘先生に伺った。
大腸がんは、早期の段階では自覚症状はほとんどない。進行すると、便に血が混ざる、便秘や下痢などの便通異常、便が細くなる、お腹が張るといった症状が起きてくる。さらに進行すると、腸閉塞を発症する。検診を受診する事で、こうした症状が出る前の早期がんでも発見する事ができる。大腸がんは40歳を過ぎると増加傾向にあり、50歳を過ぎると急激に増加する。40歳以上の方は、年に1度検診を受診しよう。
大腸がん検診では、容器に2日間便を採取し、便に血が混ざっていないかを調べる便潜血検査を行う。痛みや食事制限などがない簡単な検査だ。
大腸がんの5年生存率は、検診で発見された場合は98.6%だが、症状が出てから発見されると59.5%と大きな差がある。早期発見のために、年に1度検診を受診しよう。