2017年04月23日
寒さの厳しい県で多い傾向のある胃がんについて、消化器内科医の明石建先生に伺った。
胃がん罹患者は減少傾向にあるものの、新規罹患者数はがんの中で最も多い。2014年の部位別がん死亡数は第3位となっており、先進国の中では高い。東北地方の日本海側で特に高い傾向にあり、秋田県も例外ではない。秋田はピロリ菌感染率、喫煙率、塩分摂取量、高齢化率、全てが高いため罹患数・死亡数ともに多い。
胃がん検診の検診対象年齢は50歳以上となっている。受診率は全国平均40%で年々上昇しているものの、目標も50%には届いていない。秋田県の検診受診率は全国平均よりやや高い。
家族に胃がんピロリ菌感染者がいる場合、罹患リスクが上昇する。定期的に検診を受診し、早期発見できるよう心がけよう。