2017年04月16日
早期ではほとんど症状がない胃がんの治療法について、消化器内科医の明石建先生に伺った。
検診を受診し、要精査の判定がでたら2次検診・精密検査を受診する。内視鏡検査で病変を確認し、細胞を採取してさらに詳しく検査する。これにより、がんになりやすいポリープを発見する事もある。ピロリ菌感染の確認と合わせがん予防に繋がる。
胃がんは早期であれば9割以上治癒が可能だ。内視鏡を使い、胃の内部からがんを切除する治療法が早期がん治療の半数以上を占め、年々増加している。内視鏡治療は体への負担が少なく、入院期間が1週間程度、胃の保存が可能で施術前とほぼ同じ生活ができるなど、メリットが多くある。
進行がんの治療では手術と抗がん剤治療を組み合わせて行う。早期がんに比べ、身体的・経済的に負担が大きく、治癒の可能性も低くなってしまう。胃がん5年生存率は約70%だが、進行するほど生存率も低下する。胃がんを治癒するには、早期で発見し、体に優しい治療を行うことが重要だ。そのためにも、定期的に検診を受診しよう。