2017年04月09日
胃がんの発症原因であるピロリ菌について、消化器内科医の明石建先生に伺った。
胃がんは高齢者ほど発症しやすいがんで、これは高齢者にピロリ菌感染者が多い事が要因である。ピロリ菌は胃に生息する細菌で、強い酸性でも生息する事ができる。慢性胃炎を引き起こし、胃炎、胃潰瘍、胃がんの原因となる。
胃がんを予防するには、ピロリ菌に感染していないか調べる事が重要だ。陽性の場合行う除菌治療は、胃酸を抑える薬と2種類の抗生物質を1週間内服する。しかし、ピロリ菌を除去してもがんが発症しないわけではない。検診を受け続ける事が重要だ。
早期胃がんは症状がほとんどないが、進行すると食欲不振、体重減少、胃の痛みといった症状がみられる。
胃がん検診の内容は、胃の形を写し異常の有無を調べるX線検査と、胃の内部を直接みて病変の有無を調べる内視鏡検査の2つがある。
早期で胃がんを発見できれば、治癒の可能性も高くなる。定期的に検診を受診しよう。