2017年03月12日
年々増加傾向にある前立腺がんについて、秋田県医師会の市川晋一先生に伺った。
2015年の新規前立腺がん罹患者数は9万8400人で、男性のがんの中では胃がんを抜きトップの罹患者数となった。また、死亡者数は第6位で、1万2200人だ。
2014年度の秋田県の前立腺がん検診受診率はわずか12%にとどまっている。3万7000人が検診を受診し、そのうち罹患者は122人。0.4%の人が前立腺がんに罹患していた。前立腺がんは50歳を超えると急激に増加するため、50歳を過ぎたら定期的な検診受診を心がけてほしい。さらに、親や兄弟に前立腺がんの罹患者が1人いると罹患リスクは2倍、2人いる場合にはリスクは5倍にもなる。そのため家族に罹患歴がある場合は、40歳以上の方に検診受診を推奨している。
早期発見、早期治療が、前立腺がん治療の決め手となる。たとえ進行がんで発見された場合でも、適切な治療により長期に良好な生活を送る事が可能だ。無症状のうちから検診を受診し、異常が見つかった場合怖がらずに2次・3次検診を受診してほしい。