Vol. 340回 前立腺がんの治療法

2017年03月05日

前立腺がんの治療法について、秋田県医師会の市川晋一先生に伺った。
治療法には、待機療法。手術療法、放射線療法。内分泌療法、化学療法があり、がんの進行状態や患者の健康状態、合併症の有無などを考慮して選ぶ。
根治を目指す治療法は手術療法と放射線療法だ。手術療法は、病変ごと前立腺を切除し、がんの根治を目指す事が可能が治療法だ。しかし、術後に尿漏れや性機能障害などの後遺症が残る可能性がある。
放射線療法は、放射線を照射し、がん細胞を死滅させる治療法だ。身体の外から患部に放射線を照射する外照射療法と、前立腺の中に放射性物質を埋め込み、時間をかけて照射する内照射療法(小線源療法)の2つがある。
また、がんの増大をおさえる治療法として、男性ホルモンの分泌を抑える内分泌療法(ホルモン療法)と、主に延命治療として行われる抗がん剤による薬物療法の化学療法がある。
がんを早期発見できれば根治を目指す事が可能になり、治療の選択肢も増える。定期的に検診を受診しよう。