Vol. 332回 子宮頸がんの治療法

2017年01月08日

「子宮頸がん」の治療法について、秋田県医師会の工藤香里先生に伺った。
子宮頸がんの発見には検診が重要だ。子宮の細胞を採取し顕微鏡で検査する細胞診の他、技術の進歩により、ハイリスク型HPVを特定して検出する事ができるHPV検査も併用する事がある。
がんの治療法は、がんの進行度により異なる。前がん病変から初期の段階では、病変部分のみを円錐状に切除する方法がとられる。この方法は子宮を残す事ができ、術後の妊娠、出産が可能だ。病気が進行している場合は、子宮全体を切除・摘出する子宮全摘出手術や、子宮と膣の一部・関連するリンパ節を切除する広汎子宮全摘出手術を行う。さらに進行している場合には、放射線治療や化学療法が適用される。
がんを早期発見する事で、妊娠・出産の可能性を残した治療法を選択する事ができる。早期発見のためにも、積極的な検診受診が大切だ。