Vol. 331回 子宮頸がんの特徴

2016年12月18日

子宮の入り口に発生する「子宮頸がん」について、秋田県医師会の工藤香里先生に伺った。
子宮頸がんの大きな特徴は、若い年代で発症するという事である。20歳代、30歳代での発症率が高く、ここ10年で4倍に増えている。子宮頸がんは前がん病変の状態ではほとんど症状がない。早期がんになると性行時出血・おりものの増加、進行がんでは不正性器出血・おりものの異変といった症状が出てくる。症状が出にくいがんのため、早期発見のためには検診の受診が重要である。
子宮頸がん検診は、子宮の細胞を採取し顕微鏡で検査する細胞診を行う。数分で終わる、体への負担も少ない検査だ。また、細胞診と同時に行う超音波検査では、子宮の大きさや形など、異常がないかを調べる事ができる。早期発見のためにも、定期的に検診を受診しよう。