vol.33 大腸がんの早期治療

2010年11月14日

増加傾向の大腸がんは、早期発見すれば完治も期待できます。詳しいお話を消化器内科医の辻剛俊先生に伺いました。
(4回シリーズの3回目)
進行が深く、リンパに転移している場合は手術が必要になりますが、2センチ程度までの早期大腸がんは、内視鏡による切除が可能です。大腸内視鏡検査でポリープが見つかると、輪をかけて切除します。平坦なポリープでも生理食塩水などを注入して周辺の粘膜を浮かせて焼き切ることができます。
最近では、粘膜下層剥離手術といって、病変を電気メスで剥ぎ取って切除する方法もあります。
内視鏡は体に傷がつかず、外科的な処置に比べると患者さんの負担が少ないのがメリットです。
早期治療のためにも検診が重要になってきます。