2016年11月27日
がんの中で最も死亡数が高い肺がんについて、呼吸器外科医の今井一博先生に伺った。
肺がんの治療法は手術、放射線、抗がん剤の主に3つだ。根治を目指すのなら、体への負担は大きいものの手術療法が唯一の治療法である。2cm以下でリンパ節への転移のないがんであれば、比較的体への負担が少ない縮小手術が可能だ。
肺がんの予防に重要なのは禁煙だ。喫煙者全員が禁煙した場合、男性は約60%、女性は約20%肺がんの患者を減らす事が可能であるといわれる。
肺がん検診を受けて発見されるがんの半分は早期がん(ステージⅠ)だ。早期発見できた場合、手術により完治を目指す事が可能である。ステージⅡ以降で発見された場合、手術を行った後に補助化学療法を行う。根治を目指すためにも、検診受診で早期発見する事が重要だ。