2016年11月13日
最も死亡数が多い肺がんについて、呼吸器外科医の今井一博先生に伺った。
肺がんとは、肺に発生する悪性腫瘍の事で、細胞の種類により非小細胞肺がんと小細胞肺がんに分けられる。非小細胞肺がんは早期発見で手術が可能なもので、肺腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんに分けられる。一方の小細胞がんは、抗がん剤が効きやすいが、増殖が速く転移しやすい特徴を持つ。
肺がんの罹患者は男性で約9万人、女性で約4万人だ。年間約13万人が罹患し、今後さらに増加すると推測される。日本で最も多い死因は「がん」だが、そのがんの中でも死亡数が最も多いのが肺がんである。
肺がんの危険因子はタバコだ。喫煙者本人が一番影響を受けるが、周りにいる人にも影響を与える受動喫煙も危険だ。禁煙後やタバコを吸わない人も、検診を受診する事が大切だ。