2016年11月06日
大腸がんの現状について、秋田県医師会の藤盛修成先生に伺った。
40歳以上の方が大腸がんに罹りやすく、とくに50歳、60歳代の方が好発年齢と言われている。秋田県では年間約2000人が罹患している。高齢者が罹りやすいがんのため、高齢者の割合が高い秋田県では仕方ない事かもしれない。しかし問題なのは、死亡率が全国でも高く、47都道府県のワースト3に入る事だ。これは早期で発見される割合が低い事が要因だ。
秋田県の大腸がん検診受診率は、40歳~69歳を対象にした調査では36%となっている。国が定める目標は50%のため、十分な数字ではない。罹患数が急激に増える50歳代、特に女性は死亡率が高いため、検診を受診してほしい。
大腸がんは早期発見さえすれば命を落とさずにすむがんである。死亡率を下げるためにも、定期的な健診受診で早期発見を心がけよう。