Vol. 323回 大腸がん検診について

2016年10月23日

罹患数が最も多い大腸がんについて、秋田県医師会の藤盛修成先生に伺った。
大腸がんの好発年齢は40歳以上で、特に50歳、60歳代が罹りやすいといわれている。
早期の大腸がんにはほとんど症状がないが、進行するにつれて、便秘や下痢などの便通異常、便に血が混ざる、便が細くなる、お腹が張るといった症状が出てくる。自覚症状がある場合は速やかに医療機関を受診してほしいが、早期段階では自覚症状がほとんどない事からも、検診の受診がとても重要となる。
大腸がん検診は、容器に2日間便を採取し、便に血が混じっていないかを調べる便潜血検査が行われる。要精査の判定が出たら、2次検診を受ける事が大切だ。
検診受診対象者全員が受診し、要精査と判定された人が精密検査をきちんと受ける事で、大腸がんの死亡者は今の60~70%は減少させる事ができる。早期発見のため、年に1度の検診受診を行ってほしい。