Vol. 322回 知りたい!大腸がん検診

2016年10月16日

罹患数が最も多い大腸がんについて、秋田県医師会の藤盛修成先生に伺った。
大腸がんは大腸の中にできた悪性の腫瘍で、良性のポリープががん化したものと、正常な粘膜から直接発生するものがある。進行すると深部に広がり、他の臓器にも転移してしまう。
大腸がんは日本では増加傾向にあり、年間約13万人が罹患している。これまで最も多かった胃がんの罹患者数を超え、第1位となった。また、年間約5万人が大腸がんで亡くなり、部位別がん死亡率は女性では第1位、男性でも第3位となっている。
原因としては、食生活の欧米化が挙げられる。赤肉や加工肉の過剰摂取、肥満、過度の飲酒に加え、運動不足も危険因子だ。
大腸がんは早期発見できれば、治療による治癒率の高いがんだ。40歳をすぎたら定期的に検診を受診し、ぜひ早期発見に繋げてほしい。