2016年09月25日
胃がんの発生の大きな要因であるピロリ菌について、秋田県医師会の村田雅彦先生に伺った。
ピロリ菌は幼少期に衛生状態の良くない環境で感染しやすい細菌で、慢性的な胃炎を引き起こす原因だ。慢性胃炎が長く続くほど胃がんの発症率が高まる。つまり、大元となるピロリ菌を除菌する事で、胃がんの予防にも繋がるという事だ。
ピロリ菌の有無を調べるには、胃の内視鏡検査(胃カメラ)が最も確実だ。胃の粘膜を直接見る事で、慢性胃炎を有無を確認する事ができる。
ピロリ菌への感染が確認された場合は、3年前から保険適用となったピロリ菌の除菌を行う。その方法は、抗生物質と胃酸を抑える薬を1週間内服するというものだ。
がんから身を守る基本は「早期発見」だが、特に胃がんの場合、ピロリ菌感染の有無を検査する事で発症率を計る事が可能だ。除菌治療と合わせ、罹患リスクを減少してほしい。