2016年08月07日
女性の12人に1人が罹患する「乳がん」の症状について、秋田大学付属病院の寺田かおり先生に伺った。
乳がんの症状で最も多いのが「しこり」だ。普段からセルフチェックを行っていると、より小さい病変で気が付く事ができる。稀に傷みを伴うが、ほとんどの場合は痛みがない。その他の症状としては、乳頭からの血液分泌、乳房の変形、皮膚のへこみなどが挙げられる。
乳がんの治療法には、手術療法、薬物療法、放射線療法などがある。手術の場合、しこりが小さい段階で発見できると、乳房の部分切除により温存が可能となる。しこりが大きくなってから見つかると、乳房全摘出となる。薬物療法は、抗がん剤や、標的になるがん細胞だけに作用する分子標的治療、女性ホルモンに作用し増殖を抑えるホルモン療法がある。放射線療法は、乳房温存手術のあと放射線を照射し、再発の可能性を低下させることができる。
早期発見できれば、治療期間や費用も抑えられるメリットもある事から、早期発見、早期治療が重要となる。