Vol. 311回 乳がん検診とは

2016年07月31日

女性のがん部位別罹患数トップの「乳がん」について、秋田大学付属病院の寺田かおり先生に伺った。
乳がんは、40歳代後半が最も罹りやすく、次いで60歳代に多く発症がみられる。乳がん検診の対象者は40歳以上の女性となっている。乳がん検診は、2年に1回のマンモグラフィ検診を推奨している。マンモグラフィ検診とは、乳房を薄く伸ばして撮影するレントゲン検査の事で、薄く伸ばすことで小さな病変を発見できたり、浴びる放射量を少なくする事ができる。
乳がん検診は2年に1回だが、その間は月に1度のセルフチェックを行う事が重要だ。これにより、より早い段階で病変を発見できる可能性がある。セルフチェックは生理終了後1週間ほどの、胸の張りがとれた頃に行うのが望ましい。閉経後は毎月1度日にちを決めて行うと良い。方法は、鏡に向かい乳房の変形や左右差がないかの確認、パチンコ玉・ピーナッツのようなしこりがないかを触って探す、乳頭から異常分泌がないかの確認の主に3つだ。
早期発見により、より効果的な治療が受けられ、治療費を抑える事もできる。定期的な健診受診と、毎月のセルフチェックで、早期発見につとめてほしい。