Vol. 309回 子宮頸がんに立ち向かうために

2016年07月17日

子宮頸がんの現状について、秋田県医師会の佐藤康美先生に伺った。
子宮頸がん検診の受診率は約32%だ。欧米の検診受診率60~80%と比べるとかなり低い。20~30代と若い世代の罹患率が増えていることから、若いうちから検診を受診する事が重要である。子宮頸がんは、前がん病変や早期がんで発見できれば、軽度の治療で治癒が可能だ。子宮頸がん検診の受診こそが、最良の予防法ともいえる。
若い世代での発症の増加と、晩婚化により、妊娠と子宮頸がんの合併が増加している。赤ちゃんの命をとるか、お母さんの命をとるか、非常に難しい症例も増えている。自分の命と、子宮を守るためにも、積極的に検診を受診してほしい。