2016年07月10日
子宮頸がんの治療法について、秋田県医師会の佐藤康美先生に伺った。
子宮頸がん検診では、子宮の細胞を採取し顕微鏡で検査する「細胞診」が行われ、異常が発見された場合には、子宮頸部を拡大観察し、組織を採取して検査する「コルポスコープ(膣拡大鏡)」が行われる。いずれも検診による体への負担は少ない。
子宮頸がんを早期発見できた場合は、子宮頸部の一部を切除する「円錐切除術」が行われるが、進行していた場合は子宮全摘手術や、子宮と膣の一部・関連するリンパ節を切除する「広汎子宮全摘出手術」、さらに進行すると放射線治療や化学療法が適用される。
早期の段階で行われる円錐切除術では、術後の妊娠・出産が可能で、再発もほとんどない。早期発見できれば、子宮を残したまま治癒が可能という大きなメリットがある。そのためにも、積極的な検診受診が大切だ。