2016年06月26日
若い女性の間で増加傾向にある子宮頸がんについて、秋田県医師会の佐藤康美先生に伺った。
子宮は、子宮体部と、それに繋がる子宮頸部にわかれ、そのうち子宮頸部にできるがんが「子宮頸がん」である。発生要因はHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染が主で、子宮頸がんの原因の9割を占める。HPV自体は一般的なウイルスで、性交渉の経験のある女性の約9割が1度は感染する。そのうち、約9割は自然に治癒するが、12ヶ月以上持続感染するとがんが発生する可能性がある。
初期の子宮頸がんは無症状で、症状が出てからだと進行がんになっている場合もある。子宮頸がん検診を受診する事で、がんになる前の状態で発見する事ができ、部分切除による治癒が可能になる。体への負担が少なく、手術後の妊娠・出産が可能となる。早期発見のため、積極的に子宮頸がん検診を受診しよう。