Vol. 303回 肺がん検診について

2016年06月05日

肺がん検診の内容について、秋田県医師会の中麻衣子先生に伺った。
肺がんは初期段階では症状が出にくいため、症状が出た時には既に進行している可能性が高い。主な症状は、血痰、息切れ、せき、呼吸困難、体重の減少などが挙げられるが、これらは他の疾患でも現れる症状のため、肺がんと気づかない場合もある。必ず年1回の検診を欠かさない事で、症状が出る前に気づく事ができる。
肺がん検診は、レントゲンによる胸部X線検査と痰を採取し細胞をみる喀痰細胞診が行われ、いずれかの検査で異常が出ると精密検査を行う。
早期で発見できれば腫瘍も小さく、リンパ節転移の可能性も低いため、比較的小さい手術で済む。進行してしまうと治療の選択肢も減るため、早期発見がとても重要だ。