Vol. 294回 知りたい!胃がん検診

2016年04月03日

最も罹患数の多い「胃がん」について、秋田県医師会の和田勲先生に伺った。
胃がんとは、胃の粘膜から発生する悪性腫瘍の事である。大腸がんや肺がんと共に罹患者が多いがんで、胃がんは罹患者数トップとなっている。発生要因の1つはヘリコバクターピロリ菌への感染だ。ピロリ菌への慢性的な感染により、胃がんの発症率が高まる。また、塩分濃度が高い食品を多く摂取する地域に、胃がん罹患者は多い傾向にある。
ピロリ菌は、胃の中に生息する細菌だ。明らかな感染源はわかっていないが、発展途上国での発見が多く、井戸水から感染する可能性が高いとされている。また、ピロリ菌を持つ親から子供への感染も考えられる。
胃がんを発見するためには、胃の検査を受ける事が唯一の方法である。積極的に検診を受診し、早期発見を心がけてほしい。