Vol. 292回 前立腺がんの治療法

2016年03月06日

男性特有のがん、前立腺がんについて、秋田県医師会の市川晋一先生に伺った。
前立腺がんの治療法は、その進行具合によって治療法を決める。大気療法、手術療法、放射線療法、内分泌療法、化学療法などがある。
内分泌療法・ホルモン療法ともいわれる治療法は、男性ホルモンの分泌を抑えることで、がん細胞の増殖を抑制するものである。体への負担が少ない放射線療法は、体の外から幹部に放射線を照射する外照射療法と、前立腺の中に放射性物質を埋め込み時間をかけて照射する内照射療法(小線源療法)がある。
手術療法は、根治的な前立腺全摘出である。下腹部を切開し行う開腹手術と、手術支援ロボットを使用しお腹に小さな穴を数か所開けて行う腹腔鏡下前立腺摘除術がある。
治療方法の選択は、がんの進行具合、合併症の有無、患者の体力などさまざまな内容を考慮して行われる。早期発見できれば、より体への負担が少ない治療法を選択する事もできる。50歳を過ぎたら定期的に検診を受診しよう。