2016年02月28日
男性特有のがん、前立腺がんについて、秋田県医師会の市川晋一先生に伺った。
初期の前立腺がんはほとんど無症状で、進行するにつれ、頻尿、残尿感、排尿障害といった症状が出てくる。こうした症状が出た場合はがんが進行している可能性が高いため、無症状のうちに検診を受診する事が求められる。
前立腺がん検診の1次検診は、採血によるPSA検査が行われる。PSAとは、前立腺の細胞で作られるタンパク質の事で、前立腺がんに罹患すると、このPSAの値が高くなる。
1次検診で異常が指摘された場合に受ける2次検診は、再度採血によるPSA検査を行うほか、前立腺の形・固さなどを触診する直腸診、超音波による検査なども行われる。この3つの検査を総合的に判断しさらにがんが疑われる場合は、前立腺の組織を採取してがん細胞の有無を調べる3次検診を受診する事となる。
前立腺がんは比較的進行がゆっくりのため、がんの早期発見・早期治療が可能ながんである。死亡率を下げる事ができるため、50歳を過ぎたらぜひ定期的に検診を受診してほしい。