Vol. 290回 知りたい!前立腺がん検診

2016年02月21日

男性特有のがん、前立腺がんについて、秋田県医師会の市川晋一先生に伺った。
前立腺とは、膀胱の出口、尿道の周囲にあるクルミ大の臓器で、精液を分泌したり、排尿の調節を行うなどの働きを持つ。前立腺がんとは、その前立腺に発生する悪性腫瘍の事である。はじめは前立腺内に留まっているものの、進行すると骨やリンパ節に転移して命に関わる病気となる。
前立腺がんは、50歳代以下の発症は少ないものの、人口10万人あたりで60歳代では21人、70歳代で103人、80歳代で257人と、年齢と共に急激に増加する。70歳代以上の男性、4人に1人が発症している事となる。
前立腺がんは年齢との関係が強く、高齢になるほど発症しやすい事がわかっている。2大危険因子は年齢と、男性ホルモン。その他、遺伝や、食事なども危険因子に含まれる。
前立腺がん検診の受診により、死亡率が20%低下したという事が証明されている。ぜひ検診を受けてほしい。