2016年01月10日
子宮頸がんの治療法について、秋田県医師会の吉岡知巳先生に伺った。
子宮頸がんはヒトパピローマウイルスへの感染が原因だが、感染したからといって必ず発症するものではなく、90%以上の人が免疫力によってウイルスは自然に消滅する。しかし、ウイルスが消えず感染し続けると、異形成を経て上皮内がんという早期がんが発生する。
子宮頸がんは進行すると、子宮を摘出したり、放射線治療の必要が出てくる。体への負担が大きいほか、出産もできなくなってしまう。しかし、異形成や上皮内がんの段階で見つかれば、子宮の入り口部分のみを切除する円錐切除術が可能で、治療後の出産も可能だ。子宮頸がん検診を受診し早期発見できれば、子宮を残したまま治癒を目指せる。子宮を守り、子どもを増やすためにも、子宮頸がんは大切だ。