Vol. 279回 肺がん検診とは

2015年11月22日

喫煙によって罹患リスクが10倍となる肺がん。検診について、詳しいお話を秋田県医師会の南谷佳弘先生に伺った。
早期の肺がんはほとんど症状がない。進行すると、咳、痰、血痰、呼吸困難、体重の減少といった症状が現れる。この他、別の場所に転移する事で頭痛や骨折といった症状となって現れることもある。
検診を定期的に受診することで、症状が出る前の、早期の病変を発見する事ができる。症状が出てからでは、がんが進行している事がほとんどのため、検診を受け早期発見をしてほしい。
検診は、一般的には胸部X線写真(胸のレントゲン検査)が行われる。痛みもなく、短時間で終わる、負担の少ない検査方法だ。肺がん検診の対象年齢は40歳以上である。比較的高齢者に多いがんで、70歳以上で罹患率が高くなる。また、危険因子として喫煙が挙げられるため、喫煙者はより積極的に検診を受けよう。
1次検診で要精査と判定されても、必ずしも肺がんであるとは限らない。安心するためにも2次検診もきちんと受診しよう。