Vol. 276回 大腸がんの治療

2015年11月01日

大腸がんの治療法について、秋田県医師会の最上希一郎先生にうかがった。
便潜血検査が要精査だった場合、大腸がんのほか、陽性のポリープや腸の炎症、痔など、大腸がん以外の症状も考えられるため、大腸内視鏡検査で詳しい診断を行う。大腸内視鏡検査は病変を拡大して観察するため、悪性、良性の判断ができるほか、早期がんであればそのまま切除する事もできる。
内視鏡での治療が難しい、進行がんの場合は手術によって切除する方法をとる。腹腔鏡手術の場合はお腹に開ける穴が小さいため、入院期間が短く、痛みも少ない。手術で切除しきれないほど進行している場合、再発の可能性がある場合などは、抗がん剤治療もおこなわれる。
早期発見できれば、短い入院期間ですむ。40歳を過ぎたら、年に1度、便潜血検査を受けよう。