Vol. 272回 胃がんの治療について

2015年10月04日

胃がんの治療方法について、秋田県医師会の倉光智之先生に伺った。
1次検診で要精査となった場合、必ず2次検診を受診してほしい。2次検診で内視鏡検診を受けると、胃の内部観察のほか、組織を採取して検査するため病変の診断が可能となる。
胃がんの治療は、症状が胃の粘膜で留まっている初期の状態であれば内視鏡で行う事ができる。内視鏡は体への負担も少なく、入院期間も約1週間と短い。また、胃の保存が可能なため、入院前とほぼ同じ生活を送る事が可能だ。
症状が粘膜の下層にまで至っているがまだ早期の胃がんの場合は、小さな傷口ですむ腹腔鏡手術が可能である。一方、がんが進行し転移が見られる場合などは、外科的手術のほか、抗がん剤による化学療法も行われる。
がんは早期発見、早期治療で治癒率が高まる。定期的に検診を受診してほしい。