Vol. 270回 胃がんとは

2015年09月20日

日本人罹患数が最も多い胃がんについて、秋田県医師会の倉光智之先生に伺った。

胃がんの原因はヘリコバクター・ピロリ菌への感染により、慢性的に胃の粘膜に炎症が起きる事とされている。日本人のピロリ菌の感染率は高く、2人に1人は感染しているとされる。20代以下では約10%、それが衛生状態があまり良くない時代の方ほど感染率が上がり、70代から80代では約70~80%となる。
ピロリ菌に感染したからといって、必ず胃がんを発症するわけではない。しかし、ピロリ菌に罹っている人が、塩分の多い食事を摂ったり喫煙など、胃の粘膜を刺激するような事が加わると胃がんの発症率が高まる。
早期発見・早期治療をする事が胃がん治療の大前提。まずは検診を受診する事が大切だ。