vol. 268 前立腺がんの治療法

2015年09月06日

採血によるPSA検査で早期発見が可能な前立腺がん。どのような治療法があるのか、泌尿器科医の井上高光先生にうかがった。
前立腺がんが早期がんの場合、手術や放射線療法による治療が可能だ。しかし、転移がんや進行がんの場合は、根治は難しく。ホルモン療法や化学療法という形をとる。
手術療法もメリットは、がんを取り除くため、がんの状態を正確に診断できるという事だ。一方、デメリットとして、尿漏れや男性機能の喪失などの可能性が挙げられる。
放射線療法もメリットは、前立腺を温存できるため、尿漏れや男性機能の喪失などの後遺症がほとんどないという点だが、再発した際に手術を行う事ば難しく、根治の可能性が低くなるというデメリットを持つ。
がんを早期発見できれば、患者さんのライフスタイル・状態に合わせた最適な治療法を選ぶことができる。定期的な健診受診が大切だ。