vol. 267 前立腺がん検診について

2015年08月30日

50歳代から急激に増加傾向にある前立腺がん。早期発見には検診の受診が大切だ。詳しいお話を、泌尿器科医の井上高光先生に伺った。
前立腺がんは、進行がんになるまで症状は表れない。高齢で発症する症状のほとんどは、前立腺肥大、過活動膀胱によるものである。前立腺がんの発見には、PSA(前立腺特異抗原)検査を受ける事が必要だ。採血による血液検査で、血液に含まれるPSAの量を調べるというものだ。PSA値4.0以上で前立腺がんの可能性があり、2次検診の受診が必要となる。その2次検診は、再度PSA検査をする他、前立腺の形・固さなどを触診する直腸診や、超音波による検査なども合わせて行われる。
検診受診により前立腺がんを早期に発見する事は、根治に繋がるとともに、治療法の選択肢を広げる事にもなる。50歳を過ぎたら、定期的に検診を受診しよう。