vol. 264 乳がんの症状と治療法

2015年08月09日

罹患率、死亡率ともに増加傾向にある乳がんの症状について、秋田県医師会の稲葉亨先生に伺った。
主な症状は、乳房のしこりと血性乳頭分泌だ。早期の乳がんは痛みなどの症状はほとんどない。痛みを伴う場合は、乳がんよりも良性腫瘍の1つである繊維腺腫の可能性が高い。乳がんで痛みと伴う場合は進行がんである可能性が高い。
乳がんの治療法は、手術、全身薬物療法、放射線療法があげられる。非浸潤がんは手術療法が可能だが、浸潤がんの場合は、抗がん剤やホルモン剤などの全身薬物療法が用いられる。この際に使用する薬物は、がんの性格や大きさ、リンパ節への転移の有無などにより異なるため、全ての治療法を組み合わせ治療計画が作成される。
がんの早期発見、早期治療が死亡率減少のカギとなる。定期的に検診を受診しよう。